どうも、薄毛のエイマガンです。AGAスキンクリニックで薄毛の治療を行っています。
薄毛に悩んでいる人は、薄毛の進行を遅らせられたり髪の毛を増やしたりすることができるならと、いわゆる迷信や都市伝説を信じ込んでしまう場合があります。
もちろんそれらは正しいこともありますが、間違っている場合も少なくありません。
間違った内容の迷信を信じ込んでしまうと、かえって薄毛が進行してしまう可能性もあります。
本記事では、薄毛や髪の毛に関わる迷信などの真偽について説明します。
薄毛や髪の毛に関わる迷信
男性を中心に髪の毛の薄さを気にする人は多いです。そして、薄毛や髪の毛に関わる都市伝説や迷信のようなものは、枚挙に暇がありません。
薄毛や髪の毛に関わる迷信の代表的なものとしては、以下のようなものが挙げられます。
・自慰(オナニー)をしすぎるとハゲる
・筋トレをしすぎるとハゲる
・毛深い人はハゲやすい
・海藻を食べると髪が生える
・シャンプーの回数は抑えたほうがよい
・1日に何度もシャンプーしたほうがよい
・白髪が多い人はハゲにくい
それぞれの内容について、嘘か本当かを説明したいと思います。
「自慰(オナニー)をしすぎるとハゲる」は嘘
「自慰をし過ぎると薄毛になる」という噂を聞いたことがある方は多いと思いますが、この噂に関してはそこまで深刻に心配しなくてよいでしょう。
自慰をし過ぎると薄毛になるという噂がまことしやかにささやかれているのは、自慰をすることで男性ホルモンが増えるということと、AGAの原因が男性ホルモンであることを結びつけて考えてしまったからだと思われますが、前者と後者の男性ホルモンはそれぞれ別のものです。
そのため、自慰のし過ぎが薄毛の直接的な原因になるわけではありません。
自慰によって、髪の毛に必要なタンパク質がわずかながら減ってしまうことは事実ですが、深刻な問題を引き起こすほどの量が減ってしまうわけではないので、あまり考えすぎなくてもよいでしょう。
「筋トレをしすぎるとハゲる」は嘘
筋トレも薄毛が進行する原因だといわれていますが、筋トレに関しても自慰の場合と同じようなことが当てはまります。
つまり、筋トレをすることで男性ホルモンが増えるということと、AGAの原因が男性ホルモンであることが誤って結びついてしまい、このような説が生まれてしまっているということです。
確かに筋トレをするとテストステロンと呼ばれる男性ホルモンが増えはしますが、それはAGAの原因となる男性ホルモンであるジヒドロテストステロンとは別物なので、筋トレが薄毛の直接的な原因になるわけではありません。
ただ、筋トレをすると髪の毛に必要な栄養素であるタンパク質が消費されてしまうのは事実なので、筋トレ時にはプロテインなどでタンパク質をしっかりと摂取することを心がけたほうがよいでしょう。
「毛深いとハゲやすい」は嘘とは言い切れない
毛深いとハゲやすいという迷信は、一概に嘘とは言い切れません。
男性ホルモンが多いと薄毛になりやすいということが知られているため、「体毛が濃い人=男性ホルモンが多い人」はハゲやすいということで、このような迷信が広がったと考えられます。
ただ、体毛の濃さに関係する男性ホルモンはテストステロンというホルモンです。薄毛の進行に関係する男性ホルモンはジヒドロテストステロンというホルモンなので、両者の間に直接的な関係はありません。
しかしながら、ジヒドロテストステロンはテストステロンが変化してできるホルモンなので、「毛深いとはげやすい」と言い切ることはできません。同時に、嘘だと言い切ることもできないという、微妙な内容の迷信といえます。
「海藻は髪によい」のは本当だが海藻を食べるだけでは不十分
海藻に多く含まれているミネラルには、髪の主成分である「ケラチン」の合成を促進して発毛を促す効果があります。
また、海藻の緑っぽい色はクロロフィルaという成分に由来していますが、クロロフィルaにはケラチンと結合して髪の毛をより強いものにする働きがあります。
このように、海藻が髪によいことは間違いありません。しかし、ただ海藻を食べているだけで発毛効果が期待できるわけではないのです。
あくまでも健康な頭皮ありきの話なので、頭皮環境のケアを怠ってはいけません。
「シャンプーの回数は抑えたほうがよい」は本当
頭皮環境を整えるという観点ではシャンプーは重要な役割を果たしますし、育毛シャンプーの宣伝では「頭皮の脂を除去して育毛を促進!」というような謳い文句が使われています。
ただ、健康な頭皮を維持するためには脂の取りすぎはかえってよくありません。適度に脂を残しておくほうがよいのです。
毎日お風呂に入って毎日シャンプーをするという人は多いでしょう。しかし、シャンプーの頻度に関しては「2~3日に1回程度のほうが望ましい」という意見もあるぐらいです。
「1日に何度もシャンプーしたほうがよい」は嘘
シャンプーの回数を抑えたほうがよいというのが本当であれば、こちらは嘘であるということが自ずとわかります。
夏場などで頭皮に大量の汗をかくようなときは、その都度シャンプーをして頭皮を清潔に保つことが重要です。汗をあまりかかない時期は1日に何度もシャンプーをするのは控えるべきでしょう。
「白髪が多い人はハゲない」は嘘
髪の黒さはメラニンという色素細胞に由来しています。老化や遺伝などによってメラニンを生み出すメラノサイトが弱ってきてしまうと、白髪が目立つようになってくるのです。
一方、薄毛の主な原因は、毛根にある毛母細胞の分裂が弱まり、髪の毛が生まれ変わるサイクルの周期が乱れてしまうことです。
つまり、白髪になる原因と薄毛になる原因はそれぞれ異なり、どちらも同時に起こりえます。
白髪が多いからといって薄毛になりにくいとは言い切れないのです。
まとめ
迷信に惑わされずに適切な頭皮ケアをして薄毛に対処しよう。
世間でまことしやかにささやかれている迷信は、不思議な説得力をもっていることが多く、つい信じてしまいがちです。
薄毛は一度進行してしまうと食い止めるのがなかなか難しいケースが少なくありません。迷信や都市伝説に関しては、その信憑性を一度自分なりに確かめたうえで、参考にするかしないかを決めましょう。